同じ中学受験塾でも、どの校舎か選んだ方がいいの?

同じ塾内で、校舎を選んだほうがいいかという話題の続きです。
前回の記事月島・勝どき地区中学受験大手塾概況と選び方(3)をまだお読みでない方は、先にお読みいただくと分かりやすいです。

初めて塾に通う場合にはあまり考えなくてもいいことですが、数ヶ月通っているとお子さんを通じてだったり、塾からの連絡事項があったりなどで次第に授業の細かな様子がわかってきます。もちろん体験授業で行ったその日からわかることも多いのですが、第一印象とは異なる「本当の指導力」が見えてくるまでに3ヶ月くらいかかると考えてください。

塾により、国語算数理科社会の4科目とも担当が違う場合もありますし、算数と理科だけ同じ先生というケース、算理で一人・国社で一人という2人一組で教えるケースなど様々です。一人の担当が4科目とも教えるというスタイルの塾は、今ではかなり珍しいと思います。
成績が伸び悩んでいるとご相談に来る方によく私が聞くのは「4科目のうち、この先生は信頼できると思う方は何人いますか?」ということです。
(実際は「ハズレの先生は何人ですか?」とストレートに聞きます(笑)。これだけを書くと私が口が悪い人みたいなのでカッコ書きにしました)

ハズレの先生(笑)が4分の3だったら急いで転塾するべきケースですし、4分の2であったとしても苦手科目の先生がイマイチだったら転塾を検討するべきところでしょう。そのまま待っていても関係性が変わることがなさそうならば尚更です。
4人担当がいたら、1人くらいは合わない先生がいるのは仕方のないことだと思いますので、その場合は当該科目をどうやって乗り越えていくかの対策を具体的に考えます。

転塾や、同じ塾内で校舎を選ぶことの重要性

以前触れた勝どきに住んでいて、木場の早稲田アカデミーまで通った子のエピソードです。

その子は5年生時には別の大手塾に通いながら私が算数のフォローをしていました。
塾での学年が変わったタイミングで新しく来た担当の先生がイマイチで、クラスがうるさくなるのに対して特に注意するようなこともないような、学級崩壊の状態でした。その大手塾では頻繁に、とまでは言いませんがたまに聞く話です。
このままではせっかくやる気になっている状態なのに成績が上がると思えない、もちろん志望校にも届かない、という状態だったので私は早稲田アカデミーへの転塾をお勧めしました。小6の4月だったと思います。

月島校はいろいろな事情があって本人も行きたくないというので、少し遠いですが木場やお茶の水を検討されてみては?と提案しました。
その後木場に相談に行ったところ、出てきた担当の先生が国語の先生で、記述が重要なその子の志望校に対して丁寧にアドバイスをしてくれたそうです。そして「正直に言って成績が足りないですが、私が担当しているクラスで預からせてくれませんか?」とおっしゃってくださいました。
体験授業での算数担当はイマイチだったようですが、算数は私が以前からフォローしていたので国語の先生を信頼して早稲アカに通うことにしました。

結果的には大正解で、記述指導をしっかりしていただき国語の成績が伸び、お父様の出身校でもある大学の付属校に合格しました。
あのまま転塾しないでいたら合格していなかったと思います。

塾はカリキュラムや通塾時間、費用などで選ぶことが多いと思いますが結局は人と人との関わりから成り立っている部分が大きいです。
今の塾はシステム的には合っているけれど、担当の先生が、、、とかクラスの雰囲気が、、、などという場合は、同じ塾内で別の校舎に転校することを積極的に考えてもいいと思います。

中学受験大手塾講師の配置・距離の近さについて

それぞれの中学受験大手塾の講師の配置・距離の近さについて書きます。

サピックスの場合

サピックスは大規模校舎の場合、下位のクラスで担当が安定しないことがあります。お子さんのクラスが上下すると担当が入れ替わることも多く、講師との距離は近くありません。アルファなどの上位クラスになると腕の立つ講師が担当するのが普通で、特に東京校のアルファクラスはサピックス全体を統括する科目責任者が担当することも多いようです。小規模教室の場合は全クラスを同じ人が担当することもありますので、講師との距離は比較的近いと言えるでしょう。

グノーブルの場合

グノーブルは講師との距離が比較的近く「講師の熱意を感じてグノーブルを選んだ」という話も多く聞いています。

日能研の場合

日能研では、面談や電話対応の窓口となる校長は授業を持っていないことが多く、授業を担当する講師と直接話をする機会がほとんどありません。講師との距離の近さは期待しない方がいいでしょう。ただ、熱心な担当は答案添削などを通じてコミュニケーションが取れます(これは他の塾でもそうですが)。豊洲校は規模が比較的大きく、成績的にも優秀な子が多いせいか、日能研全体のエース級の講師が配属されることもあるようです。
小規模校については、お子さんの学年が2クラス編成か3クラス編成かによってもだいぶ変化します。

四谷大塚の場合

四谷大塚は、特に小規模校舎の場合ですと校舎長の個性で雰囲気がだいぶ違うようです。
「〇〇校舎と△△校舎は同じ塾とは思えないくらい違う」とお話ししてくだっさった方がいました。
小規模教室の場合、例えばお子さんが算数の授業の曜日には国語担当の先生が不在などで、質問しにくいこともあるので注意が必要です。
湾岸地区の方であれば、豊洲・勝どき・人形町の通塾可能な校舎を比較する価値があります。

早稲田アカデミーの場合

早稲田アカデミーは、上のエピソードにもあるように「大当たり」の講師に丁寧に見てもらえることもあります。
腕の立つ講師であっても小5・小6の最上位クラスを両方同時に担当することは少ないようで、例えば小6最上位クラスを担当するトップ講師が小5だと真ん中のクラスを担当するということもあります。こういうクラスに入ると「当たり」と言えるでしょう。
私の所には早稲田アカデミーに通う方からのご相談もたくさん来るので、だんだん「〇〇校の□先生は〜」などの情報が蓄積されています。私自身は一面識もないのですが(笑)。

<今回のまとめ>塾は人と人とのかかわりが決め手

最終的に塾は人と人との関わりで成り立っている。
校舎も含めて丁寧に選ぶべき。

サピックス=最上位レベルならぜひ東京校に。真ん中レベルならあまり差はない。下位クラスなら転塾を検討。アットホームな雰囲気がいいなら小規模校舎に。
日能研・四谷大塚=校舎によって先生もクラスも雰囲気が異なる。下位クラスの真ん中近辺や、クラスの境目にいて授業が中途半端に感じるなら転塾を検討。
早稲田アカデミー=塾全体としては同じ雰囲気ではあるが、講師による実力差が激しい。